近年はDIYで自宅をリフォームする人が増えてきました。一般的な塗装方法と推奨塗料を以下のオプションでカバーします。
内壁を塗装する方法
では、DIYで室内壁を塗装する方法を解説していきます。
道具を準備する
まずはホームセンターやネットショップなどで必要物品を揃えましょう。
下記に使用する道具をまとめたので参考にしてください。
- タオル、雑巾…塗る前の拭き掃除用
- 中性洗剤…壁に油汚れがある場合に使用
- パテ…壁の傷(穴や小さなくぼみなど)を埋める
- コーキング材…壁の端や隅にある隙間を埋める
- 接着剤…剥がれているクロスをくっつける
- ヤニ止めシーラー…壁のヤニがひどい時用(掃除後に塗る)
- マスキングテープ…塗る場所、塗らない場所の境目に貼る
- マスカー…塗料で汚したくない場所を覆うもの
- 下塗り塗料…仕上がりをキレイにし、付着性を高める塗料
- 内装用塗料…塗りたい色選択
- ハケ…細かいところを塗る時に使用
- ローラー…広い面を塗る時に使用(多数色を使う場合はその分だけ用意が必要)
- ローラーハンドル…ローラーにつける取手
- 下げ缶(バケット)…塗料を小分けにする容器
塗装する壁の周囲を片付ける
必要物品が揃ったら、塗装する壁の周辺を片付けていきます。
作業がしやすいように、家具などは塗装する壁から60cm程度離しておきましょう。
スムーズに作業を進めるためにもスペースの確保は重要です。
塗装する壁を拭き掃除する
作業スペースが確保できたら、塗装する壁の表面を固くしぼったタオルや雑巾で拭き掃除します。
油分やヤニ、手アカ汚れがある場合は少量の中性洗剤を使用し取り除きましょう。
中性洗剤使用後は再度水拭きをしてしっかりと洗剤を拭き取り、十分に乾燥させてください。
たばこなどによるヤニ汚れがひどい場合は、ヤニ止め効果のあるシーラーを下塗りするのがおすすめです。
壁の補修をする
次は壁の補修作業をおこなっていきます。
壁に傷やくぼみなどがある場合はあらかじめ補修しておく必要があります。
塗装は0.1mmにも満たない薄さであるため、表面を平らに整えておかないとキレイな仕上がりになりません。
小さな擦り傷、へこみ傷はDIYで修復が可能です。
「これくらいは目立たないだろう」と思わず塗装面が平になるようしっかりと補修しておきましょう。
また、クロスの上から塗装をおこなう場合は、クロスの剥がれや浮きの隙間に注意が必要です。塗装をしたのに壁紙ごと剥がれるトラブルを防ぐためにも、クロスは接着剤で付着させておきましょう。
塗装をしたのに壁紙ごと剥がれるトラブルを防ぐためにも、クロスは接着剤で密着させましょう。
パテを使用した壁の補修方法や、壁紙の剥がれを補修するための接着剤の使用方法は、解説動画が多数アップされているので参考にしてください。
補修後は十分に乾燥をさせる必要があります。
よって、補修作業は塗装日より前におこなうことが望ましいです。
室内壁の塗装をおこなう時は2日間以上の作業時間を確保できるようスケジュール調整をしておきましょう。
塗らない壁を養生する
補修作業が完了したら、塗りたくない部分や、塗料が着いたら困る室内壁をマスキングテープやマスカーで養生していきます。
慎重に作業をおこなっていても、細かな塗料が飛び散ってしまうといったアクシデントはよくあることです。
窓がある壁なら窓枠を、コンセントや電気スイッチ、床、ドアなどの周囲をしっかりと養生しましょう。
また、準備物品にあるマスカーは、ビニールに粘着テープが付いているものです。
テープを貼り、ビニールを伸ばすだけで養生ができるのでとても便利。
代用として新聞紙を敷く方法もありますが、作業をしているうちにマスキングテープと新聞紙が離れてしまう、または破けてたり、塗料が裏までしみ透ってしまうといったトラブルも起こりがちです。
マスカーならビニール素材で破けにくく、テープと一体化しており、また塗料がしみ込まないので安心して作業を進めることが可能です。
試し塗りをしてみる
塗装までの準備が整ったら、ここで試し塗りをしてみましょう。
目立ちにくい壁の隅などの小さな範囲に塗装して、色・乾燥性・密着性などを確認してください。
また、下地の材質によりムラができる場合があります。
注意すべき材質は、モルタル、コンクリート、漆喰、壁紙など。
壁紙では表面処理によりはじきやすいことがあるので注意が必要です。
ムラになったり密着性が悪いときなど必要に応じて、下塗りのシーラーを塗ることをおすすめします。
塗り上がりがキレイになったり、壁と塗料の接着剤的な役割をしてくれます。
塗装をおこなう
ここまで準備ができたら、ようやく塗装です。
塗料缶をよく振って均一にし、下げ缶(バケット)に移し、ハケとローラーで塗っていきます。
端や隅、境目など細かい作業が必要な部分はハケ、そのほかの広い面はローラーを使用しましょう。
ローラーを使用する際は、まずは縦方向(上下に動かす)、次に横方向(左右に動かす)、最後に下から上に塗って整えていきます。
あえて塗りムラを残すといった方法もおしゃれさに繋がることがあるので、お好みで塗装してください。
塗料ごとには表示されている乾燥時間を参考にして、しっかりと乾燥させましょう。
乾燥時間を守らないと、せっかく塗った塗料にムラができる、剝がれてしまう要因となるので注意が必要です。
また、塗装は2回おこなうことが望ましいです。
1回塗りでOKの塗料でも、透けてしまっていることがあります。
キレイな仕上がりにしたいなら2回塗りがおすすめです。
養生を外す
塗装が終わったら養生を外していきます。
ここでポイントとなるのが、乾ききる前に外すということです。
完全に乾いたのちに外すと、マスキングテープと一緒に塗料が剥がれてしまうことがあります。
もし乾いてしまった場合は、マスキングテープと塗装面の境にカッターなどで切れ目を入れ、そっと外してみてください。
そして完全に乾いたら、室内壁の塗装の完成です。
内壁塗装する時の注意点
では、室内壁を塗装する際に注意すべきポイントを紹介します。
塗る以外の作業に時間がかかる
これまで解説したように、塗装作業に辿り着くまでの下準備工程が多くあります。
したがって、塗る以外の作業に時間がかかることを覚悟しておきましょう。
大きな家具の移動がある場合は、1人では無理をせず協力できる人を探しておくことをおすすめします。
クロスを貼るより費用がやや高め
DIYでの室内壁の塗装は、クロスの貼り替えよりも材料費が高くなることが特徴です。
クロスは安価で使いやすいもの(接着剤付きなど)が多く売られています。
準備物の多いDIY塗装はどうしても費用がかさんでしまいます。
安いならクロスの張替えでも良かったのに…とならないよう、どちらのリフォーム方法がいいか検討してからDIYをするようにしましょう。
傷や汚れが付きやすい
塗装した室内壁は、クロスの壁と比べ汚れや傷が付きやすいデメリットもあります。
理由は、クロスより非常に薄いということ。
段ボールを運んでいる際に、壁にぶつけてしまった…そんな場合でも薄く傷つく可能性があるので注意しましょう。
また、汚れやすさに配慮する場合は、防汚性といった表示のある塗料があるので選ぶ時の参考にしてみてください。
施工中は独特な臭いがする
塗料には独特な臭いがあります。
場合によっては、臭いで体調を崩してしまうことも。
臭いを吸いすぎないよう、塗装中は窓をしっかりと開けて換気をしておきましょう。
まとめ
今回はDIYでできる室内壁の塗装方法、おすすめ塗料をご紹介しました。
作業工程は決して簡単ではないですが、楽しそうなDIYですよね。
自分でリフォームした壁は、一層愛着も湧くはずです。
この機会に室内壁の塗装にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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